株式会社ディスカバリーの小澤竜太です。
僕自身、コンテンツマーケティングを始めてから8年が経ちました。その間、様々なコンテンツ・サービスを、ネットを使って販売してきました。
- 100万円以上のコンサルティング:10件以上
- 20万円超えのコンサルティング:100件以上
- 12,800円のオンラインコンテンツ:6,152本
- 24,800円のオンラインコンテンツ:1,500本以上
- 9,800円のオンラインコンテンツ:500本以上
- 30,000円のオンラインコンテンツ:200本以上
- 29,800円のWordPress構築代行:200件以上
いきなり実績を出しましたが…コンテンツの話をする際に、実績を出したほうが「話を聞いてもらえるかな」と思ったので、あえて出しました(笑)
僕自身これだけのコンテンツやサービスを、ブログ・メルマガ・SNS等で販売してきて、さらに指導もしているので…必ず相談を受けることがあります。それが
自分の好きなこと・好きなものだけを、好きなように(自分の売りたいように)売って、生計を立てたいです。方法はありますでしょうか?
と。もう100回以上は聞かれたセリフです。
これに対する僕なりの回答と、そして「それはなぜなのか??」について回答する記事です。
目次
売りたいもの・好きなものだけを、好きなように(自分の売りたいように)売ることは難しい…。
はい、もう実は結論はタイトルの時点で出ていますね(笑)
売りたいもの・好きなものだけを、好きなように(自分の売りたいように)売ることは、かなり難しい…。
小澤竜太
はい、もうこの時点ですでに離脱しそうになっていると思いますが、もうすこーし話を聞いて(笑)
もうすこーし話を聞いてから、「なるほどそういう理由があるのか」と、意見をぜひ聞いて欲しい。
こういう時大事なのは、「両方の話を聞くこと」。
人間、自然と「自分が信じたい意見を肯定するための情報しか、収集しようとしなくなる」ものですが…それだと、盲目的・過激になりすぎてしまう。盲目的になりすぎてうまくいった例を、あんまり見たことがないです。
なので、両方の意見を聞いた上で、冷静に自分なりに、選びましょう。
ということで、話がそれましたが…なんで「売りたいもの・好きなものだけを、好きなように(自分の売りたいように)売ることはほぼ無理」なのか?ということですね。
これは、「あなたがなぜ、商品を買うのか?」を考えていただくと、分かりやすいと思います。
人はなぜ、商品(モノ・コンテンツ・サービス)を買うのか?
さて、あなたはなぜ、商品(モノ・コンテンツ・サービス)を買いますか??
…ほとんどの場合、それは「自分のため」ですよね。
- 自分を満たすため
- 自分の役に立つから
- 自分の悩みを解決してくれるから
- 自分の好きな食べ物だから
- 誰かを喜ばせている自分が好きだから
などなど…。これが全てではないですが、大半の場合…根本的に、「自分のニーズ」を満たすために、商品を買ってますよね?「人に喜んでもらいたい」すらも、結局自分のための場合だって多い。
そう、「誰かが好き勝手作ったもの」を買っているわけではないんですよ。
個人・企業が、「こんな人のニーズに応えたい!」と思い作った商品が、ニーズと合致した時、売れているんですよ。むちゃくちゃシンプルですよね。
売れていない商品の事例
ここで、色々と事例を見てみましょう。
- 売れないミュージシャンの事例
- 売れないラーメンの事例
売れないミュージシャンの事例
実はミュージシャンの人との付き合いが、かなり多いです。
それも、中には「メジャーデビュー」を果たしたミュージシャンの知り合いすらもいる。だけど、じゃあそれで食っていけるほど稼げたか?と言われれば…残念ながら、そうではない。
で、そんなミュージシャンたちに何度も話を聞く機会があったんです。総じて口を揃えて言うのが、
売れてない理由は、売れない曲を、自分たちの売りたいように売り込もうとしたから
ということ。
ミュージシャンに限った話ではないですが、クリエイターは総じて「自分のつくりたいもの」を作ろうとする場合が多いです。
ミュージシャンの場合は「自分たちが演奏したい曲を、自分たちの売りたいように売る」人が多いそう。
例えば…
「YouTubeやってみたら???」と提案しても「俺たちはそんなことしない」と、持論・こだわりを連発する。
ホームページがなんか英語だらけだし見づらく分かりづらいので、もっと見てもらえるように提案しても「これが俺たちの世界観だ」と、聞き入れない。
ヒットするであろうアニメの主題歌を依頼されても「アニメの主題歌なんて俺(達)はやらない」
- 「俺たちがやりたい曲だけ、やりたいようにやる。それが分かるヤツだけ付いてこい!」
- 「俺の曲が売れないのは、アイツラが分かってないから」
- 「事務所の言うことなんて聞かない。これが俺たちの世界観だから」
売れないミュージシャンには、そんな感じの人たちが、山程いるようです。なかなか興味深いですよね。
なので、コアなファンはつくかもしれないけど、そこ止まりになってしまう。それ以上は売れない。
結局、売れているミュージシャンって…歯ァ食いしばってでも「売れる曲を作ったから」売れているわけですよね。
売れる曲を作って有名にならないと、「自分たちが本当に聞いて欲しい音楽」も、聞いてもらえない・売れないわけで。それも、「売れたシングルとセットの、アルバム」でないと、聞いてもらえない。
歯ァ食いしばって「売れる曲」「みんなの聞きたい曲」を作ったから、売れたんですよね。
だってあなたも…「名前もよく知らない人の曲」にお金を出そうなんて、思わないでしょ??
「売り方」「成功の仕方」もそうで…
今なんて、ヒットソングは「YouTubeから」始まっていることが多いですよね。YouTubeで有名になって、ヒットソングになっていく。
稼ぎ方も、「CDを売る」「グッズ販売」「スポンサー収入」などに加え、例えばYouTubeの広告収入だったり、ストリーミング配信だったりといった方法を取るところだって増えている。
これだけ変わってきているのに、未だに「友人にお願いして、チケットを買ってもらったり、配ってもらったりしている」みたいなことしかしない人が多い。もうそういう時代じゃないのに。
ただ、これが数年後…「YouTube」という媒体自体が廃れてしまったとしたら??
みんな、新しい媒体に夢中で、YouTubeなんか見向きもしなくなったら???
その時に、「俺はYouTubeで成功するんだ!」なんて言ってたら??
ということなんですよね。「今から、ニコニコ動画とかmixiを使ってヒットする」って言っているようなもの。
「自分の曲・こだわりだけでは、売れるとは限らない(だいたい売れない)」
そういう事例です。
売れないラーメンの事例
もう一つ、売れないラーメンの事例。これは、「マンガ」からの引用です。僕が結構好きな漫画に「ラーメン発見伝」というマンガがあるんですよ。
その7巻に掲載された話がかなり面白い。
この漫画、ラーメンフリークのためのマンガと思いきや、「ビジネスに役に立つ要素」がたっぷり詰まっている。「芹沢」というハゲオヤジ(マンガ内でもそう言われてる(笑))が、いつもいいことを言ってくれるんですよ。
そのハゲ「芹沢」は、自身も売れるラーメン屋さんを持ち、ラーメンプロデューサーとして活躍しているんですが…その駆け出し時代、「自分のこだわりの、鮎の煮干しを使った淡口ラーメン」を売ろうとした時代があったんです。
しかし、原価が高く、その割に売れてないので大赤字。
なのに、近くの「ラードたっぷりの、芹沢にとっては我慢ならないラーメン屋」には、毎日行列ができていた。
腹がたった芹沢は、「自分の淡麗ラーメンに、鮎の風味が吹っ飛ぶほどラードや揚げた牛脂をぶち込んで、濃口ラーメン」として出したところ…大ヒット。
一気に売れるラーメン屋&ラーメンプロデューサーになったという話。
まあ、漫画の話なので、現実の話ではないですが…。ただ、売れているビジネスの共通点でもあるな、と思いました。
「自分のこだわり・売りたいものが、売れるとは限らない(大体売れない)」。
みんなが「ウマい」と思うものが、売れるんです。そういうことを教えてくれるエピソードです。
この話、そしてこの漫画をぜひ、読んでほしいです。Kindle版もあるので!
売れるものを、売れるように売る。だから売れる。
もちろん、「自分が好きなことで、好きなようにやって」絶対に売れないとは限らない。
売れることだってある。だけど、著しく売れる可能性は低い。「たまたま」やりたいことと、ニーズがマッチしただけのことがほとんど。
やりたいことをやりたいようにやって成功するなんて、本当に一握り中の一握りなんです。
もちろん、「世の中のニーズ…ユーザーの悩み・欲しい物にフォーカスして展開した」からといって、それが絶対に成功するとも限らない。
だけども、そのほうが成功確率が高いのは事実。
必要なものは欲しいし、必要ないものは、イランのですよ。
昔よくあった、「あなたの家に余りまくっている、結婚式の引出物」と同じです(笑)
いらんものは、いらんのです。
売れれば、好きなことだって受け入れてくれるようになる
そして、残酷な話…でもないですが、売れれば、あなたが好きなことだって受け入れてくれるようになります。
アルバムに入った曲だってそうじゃないですか。売れたバンドのインディーズ時代の曲が、プレミアになることだってあるのもそうです。
- ヒットソングを飛ばしたあの人の、過去の曲も聞いてみたい!
- アルバムにしか入ってないあの曲を聞いてみたい!
というのは、誰しもが経験がありますよね。でも、逆に「よく知らない人の、よく知らない曲」を聞こうなんて思わないですよね。そういうものです。
好き勝手やったこと・やってきたことも、売れれば、当時誰も受け入れてくれなかったものも、受け入れてくれるようになる。
それに、お金が入ってくれば…好きなことを好きなようにやって売れなくても、なんとかやっていけるわけじゃないですか。だから、「先に売れてしまったほうが」結果的に自分のこだわりも、展開できるようになるんです。そのクオリティも、お金があればいくらでも上げることが出来る。
そのあたり、別記事「集客に悩むクリエイターは、マーケティングをまずは学んだほうが、クリエイティブな能力もアップする話」でも書いています。ので、ぜひ読んでおいてください。
そうではない事例も…(笑)
まあ…大ヒットマンガ「NARUTO(ナルト)」の作者が書いた次作「サムライ8」は、自分のこだわりを全開にした結果、マーケティングを凄まじいほどやったのに、大爆死しましたが…(笑)
でも、ナルトが世界的ヒットしているので、飯を食っていけるどころの話ではない収入はありますよね。だから、その点で言えば問題はないわけで(売れなかったのはショックでしょうが(笑))
売れた人だからって、自分のこだわり全開が、受け入れられる・売れるとは限らない
という、良い事例ですね(爆)。
マーケティングをうまく展開したほうが、結局は売れる
で、上記の記事「集客に悩むクリエイターは、マーケティングをまずは学んだほうが、クリエイティブな能力もアップする話」にも書いているんですが…
クオリティが高ければ売れるわけでもないんですよ。ある程度のレベルまで行けば、「半数以上の購入者層」でもある「素人」には、クオリティの差なんて、もはやわかりません。
玄人・プロから見れば「あの売れているクリエイターよりも、このクリエイターのほうが明らかに実力が高い」という場合もあると思います。
でも、素人からはそのクオリティの差は、分からんのですよ。
だから、
俺のほうがすごいのに、なんでアイツのほうが売れているんだ…
という現象が起こる。それは、「アイツ」が、きちんとマーケティングを展開したからです。「売れるためにやるべきこと」をやったから。だから売れたんです。
ある程度のレベルまで行けば、クオリティの差云々ではありません。それ以上クオリティを上げるだけでは、売れません。
ユーザーの声に、耳を傾けよう
じゃあ、マーケティングを展開するには、まずは何をするか?
まずは、ユーザーの声に、耳を傾けよう
ということです。凄くシンプルですが、売れてない人が全くやってないことです。
まずは目の前の人…その人に向けて、その人が欲しい物・悩んでいること・抱えている課題を聞く。
そして、その悩み・課題を解決するための商品を作って、売る。そうすれば、少なくともその人は、買ってくれますよね。
そして、その人の悩みは…大体の場合は、「1人の悩みではない」事が多い。多くの人が共通して抱えている悩みだったりするわけです。じゃあそれを、本格的に商品展開して、宣伝していく。
その時点で、すでに「実際に使って、役に立った人の声」があるわけなので…いきなり商品を出すよりも圧倒的に売れやすいんですよ。しかも、すでに実際につかった人が、口コミを広げてくれる。
結果、売れていく。シンプルですよね。でも、売れてない人が全くやってないことです(笑)
だから、ぜひやってください。
マーケティング・売り方を知りたいなら…
ただ…今回お伝えしたことって、「売れるためのほんの一部のこと」なんですよね。
売れる…ましてや、生計を立てるレベルでやってくのは、「しっかりマーケティング・販売戦略」を立てないと、やはり難しい。
- マーケティングをしっかり学んで、自分のスキルを売りたい
- 自分のスキルや特技を活かして稼ぎたい
と思っていただいたのであれば…4月13日(火)21時より、「コンテンツの売り方セミナー」を行っています。
- なぜ、自分のコンテンツは売れないのか?売れない人の5つの特徴
- どのようにして、自分のコンテンツやサービスを売ればいいのか?販売戦略を開設
などをお伝えするセミナーです。売れない理由は、今回伝えたことだけではありません(笑)
興味があれば、ブログ記事に詳細を掲載しているので、良ければ見てくださいね。