株式会社ディスカバリーの小澤竜太です。
今日は、商品やあなた自身の価値についての話をします。
なかなか、商品の価値を付けられないなー、自分の価値ってどのくらいなんだろうなーって、分からない人はぜひ今回の話を見てください。
特に、クリエイターの方には見てほしいなーと思っています。クリエイターは、高い技術を持ちながら、その技術を安く買い叩かれすぎだと思っています。また、自分でなかなか価値を付けられない人も多いでしょう。だからこそ見て欲しい。
その話をする前に、いきなりですが、質問です。
あなたが、何かしらの技術や知識を持っているとします。なんでも良いですよ。
ビジネスで稼ぐ方法だったり
デザインだったり
WordPress構築方法だったり
あなたのやっていること・やりたいことに沿った技術や知識を、想像してみてください。
で、ふらっと現れた友人に、
「ねえ、友達だからタダでやってよ(教えてよ)」
と言われました。
さああなたならどうします?
ちょっと考えてみてください。
…
…
…
まだ考えていないなら考えてください!
…
…
…
はい、ということで。
ここで、「友人だし無料で…」と考えた人は、多分この先ビジネス的にもかなりまずーいことになります。
目次
友人だからと無料でやることの、何がマズイのか?
「なあ、あの件、お願いね!」(こいつお願いしたらタダでやってくれっからなー、マジで使えるわー)
根本的にですね、技術や知識を無料で求める人って、その技術・知識のことや、ひいてはあなた自身をナメているってことです。
例えば僕の指導スキルやマーケティングの知識は、5年という歳月と、1000万円以上のお金を使って、身につけたものなんです。もちろん、簡単に身に付けたものではなく、血と汗と涙の結晶とも言うべきものです。
にも関わらずそれを「友達だしタダで」とか言われたら、正直その人との関係はそこで切ります。
あなただって同じはずなんです。あなたがその技術を身につけるまでにとんでもない時間とお金と労力をかけてきたはずです。
時には、心身を削ってまで、苦労してまで身につけたはずなんです。
それを、「友達だからタダで」という軽い一言で済まされてしまうのは、ナメている以外の何物でもありません。
仕事にかけた時間=料金 ではない
こうした商品の価値に関して、一つ、有名な話があります。
細かい部分は間違っているかもしれませんが、だいたいあっているので気にしないでください(笑)
かの有名な画家”ピカソ”の話です。
ピカソが、通行人から
「ファンなんだ、ちょっと絵を描いておくれよ」
と言われました。
ピカソは、30秒でサラサラーと絵を描きました。
そして通行人に
「お題は1億円だよ」と言いました。
通行人は、
「ええ!?たった30秒で書いた絵なのに?!」
と驚きます。でも、ピカソはこう言います。
「私がこの絵を30秒で書けるようになるまでに、40年と30秒かかった。だから1億円だよ。」
と。
本当に的を得ているなと思います。
あなたは、今でこそ簡単にできる技術を相当な年月とお金を費やして身につけているんです。
その価値が、安いはずがない。
だから、どんなに簡単な仕事でも、しっかりお金は頂くべきです。たとえそれが、どんなに親しい人であっても。
一度でも無料で引き受けてしまったら、あとがほんとうに大変ですよ。
「この人はタダでお願いできる人だ」と、言葉は悪いですがタカられます。
結果、きちんと対応しなければならないお客様のことが疎かになり、技術も衰えお金も入らず、ビジネスを諦めざるを得ない…
なんて状況に陥る可能性すらあります。
これって誰が嬉しいんでしょうか?
しっかりお金をいただくことは、お客様のためでもあなたのためでもある
戦略的に、無料で提供するのはOKです。また、お金以外の対価交換が成り立つのであればそれもOK。お金だけが価値ではないですからね。
なのですが、何も考えず、
「友達だから」などを理由にして無料提供するのは、あなた自身を破滅に追い込みます。
お客様のためにも、あなたのためにも、しっかりお金はいただきましょう。もしくは、それ相応の対価を求めましょう。
そして、もし誰かに対して気軽に「タダでやってよー」と言ったことがあるなら、その態度は改めたほうが良いですね。
その態度を改めないと、次はあなたに降り掛かってきますよ。
クレクレ君に対処するためには
じゃあ、そういったクレクレ君に対処するためには、どうすればいいだろうか?
これが見ず知らずの人だったら、話は簡単なんです。シカトするか、「無料では提供していません」の一言で終わりですから。
もう少し親しい関係でもまあそこまで難しくない。
シカトはさすがにまずいですが、「以前までは無料でやっていたこともあるのですが、多くの人が既に有料でサービスを受けていただいているので、もう無料で引き受けることは出来ないんです。ごめんなさい」などお断りするといいでしょう。
じゃあ、超親しい友人の場合はどうするか?
率直に、ストレートに、「今、それに関して本気で、ビジネスとして取り組んでいる。だから、もし仕事の依頼をするなら、無料で引き受けることは出来ない。プロとして、依頼して欲しい」
みたいに、既に仕事として、プロとして取り組んでいることを率直に伝えましょう。本当の友人であれば、わかってくれるはず。
これでわかってくれないなら、「その人本当に友人ですか?嫌々付き合ってないですか?」って感じです。そういう人とはさっさと縁を切りましょう。
どのくらい頂くのが正当なのか?
「じゃあ、いくらくらいもらうのが正当なのか?」と思うかもしれません。
まずは、あなたが納得できるだけの金額を付けてみてください。材料費がかかるのであれば、材料費+αのお金は必ず頂いてください。利益が出ないと何の意味もないからです。
そこから実際にそのお金で取り組んでみると、「やっぱりもっと欲しいな…」「正直、この値段じゃやってられない…」というラインが見えてくるはずです。そう感じたときに、値段を上げてみると良いでしょう。
「値段を上げたら、お客さんが来なくなるんじゃ…」という恐怖はあるかもしれませんが、案外そんなことはないです。
人は潜在的に、
「安い=低クオリティ」
「高い=高クオリティ」
という意識を持っています。だから、高くしたらお客さんがむしろ増えた…なんてことはよくある話です。
コンサルフィーを当時の3倍近くに上げたら、むしろお客さんが増えた
これは僕の話ではあるのですが…昔、僕は半年間30万円くらいでコンサルを行なっていました。
その当時も、10名くらいのクライアントさんがいたのですが…去年に入って、そのコンサルフィーを、思い切って3倍近くに引き上げたんです。
「きっと少人数制になるんだろうなー」と、そう思っていたんですが…結果として、コンサルのクライアントが最大13名になるという、以前よりもクライアントが増えたという現象がおこりました(笑)
もちろん、僕自身の力が当時よりもアップしたのは間違いありません。が、値段が上がった分、それだけの価値を感じてくださる人も増えたという証明なんです。
なので、今までのクライアントさんには事情を説明した上で、値段を上げてみましょう。
自分の価値が分からなければ、ビジネスとして成功した人に話を聞く
それでも分からなければ、しっかりビジネスとして取り組んでいる人から、自身のサービスのことをよく知ってもらった上で「どのくらいの値段が適切なのか?」について色々聞いてみましょう。
大切なのは、技術として優れている人ではなく、ビジネスとして取り組んでいて成功している人に聞くことです。
ぶっちゃけ、技術のレベルで言えば、今有名な人よりも優れている人はいくらでもいます。
でも、結局、自分の技術に対する正当な価値をつけることができなかったから、悪い言い方をすればそのレベルに留まっているんです。
そして、技術を学ぶことにお金をかけることが出来ないから、結果としてお金を稼いでいる人に技術すらも抜かれていきます。
クオリティが値段を決めるのではない。値段がクオリティを決める
そして、コレは僕の個人的な考えなのですが…僕は、「値段がクオリティを決める」と考えています。
多くの人はその逆で、「高いクオリティを出さなければ、高い値段を頂くことは出来ない」と思っています。確かにその考えも間違いないと思います。
が、結局、安い値段で引き受けた仕事は、お互いがその程度の気持ちで取り組んでしまうんですよね。だから、結果としてクオリティも落ちます。
Webサイトのデザイン料が500円だったら…
例えば、Webサイトのデザイン料が500円だったとします。すると、どうしたってお互いが「まあ500円だし…」という気持ちになってしまうんです。w
「500円だからまあそれなりのクオリティでもいいか…」
「500円だし、まあこんなものか…」
「500円だからってそんなに適当に扱って良いのか!それでもプロか!!」と主張されるかもしれません。いやまあ、たしかに500円だからといって、手を抜くのは当たり前ですがご法度です。
が、Webサイトのデザインなんて、1日2日で出来るものじゃないですし、死ぬほど大変です。1ヶ月や2ヶ月かかることすらある。個人でやっていたらなおのことですよね。
その労力が500円ってなったら、頑張ろうとしても頑張れない気持ちになることはありますよ…。
という感じで、お互いが妥協しあい、結果としてどんなに技術力があったとしても、低クオリティのものしか出来ません。
Webサイトのデザイン料が100万円だったら…
しかし、このサイトデザイン料が100万円だったらどうでしょう?
制作側も、100万円もいただいたのだから適当に済ますわけはないかないですよね。
そして、クライアント側も、100万円も支払うのだから自分が最大限納得するくらいのクオリティを求めますよね。どこまでも、追求すると思います。妥協なんて絶対にしないと思います。
結果として、高クオリティのものが出来上がるんです。
あなたの技術力がどうあれ、100万円いただいたからには、最大限のクオリティを出せるよう、必死にもなりますよね。
また、それだけの技術を吸収しながら製作を進めていきますよね。だから、必然的にクオリティもアップするんです。今の技術力がどうあれ、ね。
だからこそ、僕は「クオリティが値段を決めるのではない。値段がクオリティを決めるんだ」と考えています。ぜひ、一つの考え方として、持っておいて欲しいなーと思います。
まとめ
まとめると、今回お伝えいしたいことは、
- 友達だからと、気軽にタダで引き受けないこと
- クオリティが値段を決めるのではなく、値段がクオリティを決める
ということを、ぜひ知っておいて欲しいなーと思います。それでは長くなりましたが以上です!